MMT(現代貨幣理論)の序破急〈序〉

MMT(現代貨幣理論)というものがあります。

これは、Modern Monetary Theoryの略ですが・・・あまり経済に興味がない方も一度ぐらいは、聞いたことがあると思います。

【MMT定義】
 通貨主権(自分で自由に通貨を発行できる)を持つ国は、自国通貨発行額は無制約であり、いくら借金しても財政破綻は起きない=デフォルト(債務不履行)からの自由!

私も……社会学者を名乗っておきながら……お恥ずかしながら「一度は、聞いたことがある」程度でした😓

ただ、最近、博士論文執筆過程(私は、東北大学大学院教育学研究科博士課程に在籍中)で「貨幣論」に興味を持ち、「貨幣論」に関する様々な書籍を読んで行くうちに、MMTに関する記述に出会いました。

そこには、租税が貨幣を動かす!とあり、

『税は、財源ではなく通貨を流通させる仕組み』
『貨幣=負債証明書』

とありました。

「税金は、国にとっての収入でしょ?????」
「貨幣が負債?????」

もう私の頭の中でも「?」マークが出まくりでの“スーマリ” 混乱状態です😥
……で、さっそくですが結論です。

「納税手段として使用可能である」

これが、貨幣価値を担保しているということ・・・らしいです。
MMTでは、通貨発行権者である政府の負債が増えたとしても、債務不履行(デフォルト)にはならないと言っています。
なぜって?

だって、通貨を発行すればいいだけだから・・・。
自分で通貨を発行して返済すればいいから・・・。

なるほど・・・わかったような・・・わからないような😥

そう!
MMTについて考えると、このような曖昧な感覚に陥ります。

それは、他の経済理論とは異なり明確な数式モデルがないことも一因かもしれません。

〈破〉に続きます。