論文公開のお知らせ/都市防災における「外国人観」確立の重要性

近藤ひでまさが執筆した論文を掲載するページ「近藤ひでまさの論文」を公開いたしました。

本日より、都市防災におけるソフト面の軽視が生み出す「災害弱者」の問題・課題と、その解決策を説く論文を掲載しております。皆様、ぜひご一読ください。

都市防災における「外国人観」の確立の必要性と「在留資格の誤謬」

都市防災においてソフト面が軽視されていることで,「災害弱者」の一つである外国人が「災害時リスク」となり得る.この原因が,「外国人観」未確立であり,この背景には「在留資格の誤謬」(在留資格制度の建前と実際の乖離)があると考える.また,「関東大震災」「阪神・淡路大震災」「東日本大震災」(以下「各大震災」とする)を取り上げ,外国人を対象とした流言の具体的状況を考察し,「災害弱者」である外国人が「災害時リスク」となる過程を「外国人への攻撃条件(Conditions for attacking foreigners)」を定立し,各大震災にあてはめ考察する.最後に「在留資格の誤謬」を解消し,日本において「外国人観」を確立する具体的な政策として在留資格「特定労働」を提言する.